働きたくない病の妻たち
http://lite.blogos.com/article/204539/
子供達が幼い頃は、喘息発作で夜中の病院通いや入院が珍しくなかったし、個々とじっくり向き合って育てることができた専業母(あえて専業主婦と区別します)という環境は恵まれていたと感謝しています。
同時に、40才過ぎてからおそるおそる「外で働く」ことを始めかけた私に、どんどん仕事をふってくださり、励まし、アドバイスをくださり、当時では想像すらできなかった今の私を造って下さったみなさんがいなかったら、私は今でも中途半端に働く専業主婦(子供が大きくなっているので、この辺からは専業主婦という呼称が適当かと思います。厳密にはシングルなので主婦ではないですが)でいたと思います。
この記事では経済面への言及が多くみられますが、社会で他者とふれあいながら働くことは、中年以降も人として成長するために欠かせない要素であり、私自身中年以降働くという選択をしたのは人生の中でもトップレベルの賢い選択だったと思います。でも、誰しも背中を押し、励ましてくれる存在に恵まれているわけではないのも事実。
同年代の専業主婦と話していると、「働くのが面倒くさい」「今さら苦労したくない」、という人が同じ席で「自信がない」とか「就活のためになかなか腰が上がらないのは、今更自分なんか雇ってくれるところないだろうから」といったりして、複雑な気持ちが垣間見えます。
寿命100年時代が嫌でも訪れようとしている今、この先の人生が本人が望まなくてもやたら長い、という認識を持つことは必要。歳をとってから社会のお荷物化する人を生まないためにも、働く喜びへの理解と、一歩を踏み出せないでいる人たちへのサポートが、家庭内外で増えるといいなと思います。
furume